「習志野俘虜収容所」から見えるわがまち
2月3日、千葉の習志野にトークショー《「習志野俘虜収容所」から見えるわがまち》を聞きに出かける。
テーマには、「習志野にいた第二のシーボルト、フリッツ・ルンプ」とあり、わが研究の対象者である「フリッツ・ルンプ」について語たられるからだ。会場は満員、100名以上が集まっていた。配布された資料に、私が作成した「フリッツ・ルンプー日本美術研究家・波乱の生涯」が冊子になっていた。多くの人に、ルンプの生涯を知ってもらえるだけでうれしい。
「習志野にいた第二のシーボルト、フリッツ・ルンプ」を語ってくれたのは、日系二世で東京大学法学部所属の日本学術振興会研究員フランク・博・ケーザー氏、若い研究者でお母様が日本人とのことで流暢な日本語でフリッツ・ルンプのことを語ってくれた。ドイツと日本の架け橋になった人を研究中とのことで、ルンプのより深い研究が待たれる。終わってから、私の評伝「フリッツ・ルンプ物語」が入った『フリッツ・ルンプと伊勢物語版本』(関西大学出版部)を手渡す。
また、久しぶりにお会いした星昌幸氏(今は習志野市学校給食センター長)は、「習志野俘虜収容所」にいたドイツ人が演奏した音楽について、残されたプログラムをもとにその音楽を流された。
会場は、かつて「習志野俘虜収容所」があったところとのことで、終わってから近くを散歩。久しぶりに充実した一日を過す。
「講演会・三上於菟吉」
「講演会・三上於菟吉」
日時・2017年12月10日 14時〜16時
場所・春日部市庄和図書館 2F児童学習スペース
今年7月から九月まで、春日部市郷土資料館で「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展が開催されたが、その出張展示が市内の庄和図書館、武里図書館で、特集展示が中央図書館で開催される。庄和図書館での展示は12月2日から12月25日まで開催されるが、それにあわせて三上於菟吉関連の講演会が開催される。内容と講師は次の通り。
・「三上於菟吉とそのふるさと〜小説家三上於菟吉の背景」
講師・庄和地区木崎区長、三上於菟吉顕彰会代表 新井義昭氏
・「三上於菟吉『雪之丞変化』の魅力〜小説と映画の世界」
講師・三上於菟吉顕彰会監事、日本近代文学研究者 盛厚三氏
・お問い合わせ:庄和図書館 ℡048・718・0200
『北方人』第28号、発行しました
『北方人』第28号、発行しました。愛読者の皆様に随時お送りしております。お手許に届くまで、少々お待ち下さい。
――目次――
創作/御城前のおババ(二)―――――――――――――――--― 通 雅彦(2)
創作/陀羅尼助丸の秘密(2)――――――――――――- 哀神シュナイダー(7)
評論/釧路湿原文学史(9)―――――――――――――――― 盛 厚三(13)
書簡/北方人編集長殿―――――――――――――――――― 玉井 裕志(27)
書評/北方人の本棚――――――――――――――――――――― [K] (28)
書誌/装丁挿話(4)――――――――――--―-- かわじ もとたか(?[35])
編集後記――--―-- [K] (36) 表紙画・カット―― ジャック・カロ
なお、今週週末の19日(日曜日)、鬼子母神の「みちくさ市」に出ます。『北方人』も持って行きます。雨にたたられた一年でしたが、最後の「みちくさ市」は天気になりそう。ご来店をお待ちしております。
鬼子母神通り みちくさ市
●開催日時
2017年11月19日(日)11:00〜16:00
雨天中止です。
・当日8:00に天候による開催の有無を決定します
・みちくさ市本部 携帯電話:090-8720-4241
●会場
雑司が谷・鬼子母神通り
東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺
東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口または3番出口すぐ
●お問合わせ
michikusaichi●gmail.com(●をアットマークに変えて送信してください)
みちくさ市本部 携帯電話:090−8720−4241
●主催
鬼子母神通り商店睦会 運営/わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
協賛/雑司が谷地域文化創造館
藤田民子詩集『少女の家』
藤田民子さんから、詩集『少女の家』が送られてきた。「あとがき」を読むと、亡くなった夫君の小林東氏の約束のために刊行したと言う。発行者は小林東となっている。この詩集に一葉の写真が収められている。古いモノクロの藤田さんの少女時代の姿だ。ということは、かつて私の家と同じ長屋にすんでいたところか?昨年、藤田さんの家を訪ね、お元気なお姿を拝見したが、釧路文学団体協議会の副会長として、これからの末永い活躍をお祈りしたい。
亡くなった小林東氏のことは、3月15日のブログに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/kozokotani/20170315