『北方人』第41号を刊行しました

『北方人』第41号を刊行しました。

――目次――

時評/ローマ教皇ベネディクト十六世―――――――――――― 大木 文雄(2)

掌編小説集/みのむし 他九篇――――――――――――――― 荒川 佳洋(9)

復刻小品/野火―――――――――――――――――――――― 野中 賢三(17)

評伝/夭折の作家・野中賢三(1)―――――――――――――― 盛 厚三(21)

評論/胸を張っていこうぜ栗山良八郎。―-―――――――――― 川口 則弘(34)

随想/資本主義は終焉するのだろうか(2)――――――――-―― 山崎 孝博(41)

随想/「生涯青春」―師・小宮山量平からの百通の手紙(4)―- 盛厚三・編(49)

書誌/装丁挿話(16)―――――――――――――-― かわじ もとたか(Ⅰ~Ⅶ)

編集後記――――― [K](60)/表紙画・カット――― フランスの古雑誌より

 

『北方人』第40号を発行しました

『北方人』第40号を発行しました。

平成15年に創刊の『北方人』は、19年後にようやく記念すべき第40号を迎えました。その間、多くの寄稿者、そして購読者に感謝申し上げます。これからも、なんとか続けていきたい。

――目次――

時評/国外逃亡者は裏切り者か?―――――――――――――― 大木 文雄(2)

創作/昭和十年生れは損をする(10)――――――――――――― 通 雅彦(9)

評論/集団就職文学論ノート(7)―――――――――――――― 荒川 佳洋(20)

評論/三好文夫を『直木賞版 釧路湿原文学史』に加えたい。― 川口 則弘(24)

随想/橘田茂樹さんのこと――――――――――――――――― 池内 規行(28)

随想/―資本主義は終焉するのだろうか (1)――――――――- 山崎 孝博(44)

随想/「生涯青春」―師・小宮山量平からの百通の手紙(3)―- 盛厚三・編(52)

書誌/装丁挿話(15)―――――――――――――-― かわじ もとたか(Ⅰ~Ⅶ)

編集後記―― [K](64)/表紙画・フランスの古雑誌より/カット―川地 ポン

 

小松伸六ノート㉛ 『文芸評論家・小松伸六の仕事』 補遺その2

現在釧路文学館で「鳥居省三と北海文学」展が開催されているが、帰釧して釧路出身の文芸評論家小松伸六の一文が、『北海文学』42号(昭和40[1965]年9月号)の「鳥居省三・特集号」に載っていたことをはじめて知った。『文芸評論家・小松伸六の仕事』(北方文学研究会・編)の年譜から完全に洩れている。

鳥居省三が『釧路文学運動史(明治大正篇)』(釧路叢書)を刊行したのは、昭和39年6月であるが、その著に対する書評の特集である。寄稿者は、小松の他に瀬沼茂樹、北海道の和田謹吾、佐藤喜一、武井静夫など当時の文学研究者が名を連ねている。

小松の一文は、『朝日新聞』昭和39年8月24日の「えつらん室」からの転載である。ご遺族から、大量の新聞の切り抜きを預かっていたが、その中にはなく、「えつらん室」といコラムに書いていたとは知らなかった。

小松は、「郷土史の本ならば、全国各地に出ているが、ある地域に限定した地方文学史の著書は、皆無でといっていいからである」といい、「大変な労作である」と評している。そして最後に「「昭和篇」も期待したい」と書いているが、その「昭和篇」が出たのは5年後の昭和44年1月のことであった。

講演「『釧路文学運動史』から『釧路湿原の文学史へ』」無事終了

9月27日の釧路文学館での講演「『釧路文学運動史』から『釧路湿原文学史へ』」無事終了しました。ご来場下さった皆様に感謝申し上げます。なお企画展『鳥居省三と北海文学』は、11月20日まで開催されています。

『北海文学』同人のコーナーに、私の原稿「中戸川吉二ノート・自意識過剰の文学」の原稿(こんなものが文学館に残されているとは知らなかった)と掲載誌、『中戸川吉二ノート』(小谷デザインプランニング)、『「挽歌」物語・作家原田康子とその時代』(釧路新書)があった。かつて同人であった原田康子、藤田民子、桜木紫乃らと並んでおり、なにか申し訳ない気持ちになってしまった。

 

 

釧路文学館企画展『鳥居省三と北海文学』のご案内

釧路文学館企画展『鳥居省三と北海文学』のご案内

釧路の文学活動を牽引した「鳥居省三と北海文学」展が、8月27日から11月20日まで開催されています。鳥居省三(1925~2006)は戦後の昭和27年に『北海文学』を創刊、その後平成18年まで続いた同人誌で、その間、原田康子桜木紫乃などの作家が生まれました。また文芸評論家として多くの作品を残しました。その足跡と、同人たちの残した作品も展示されます。

9月27日(日)は、記念講演として、盛厚三の「『釧路文学運動史』から『釧路湿原文学史へ』と、西村奈津子さんによる、父鳥居省三の思い出や、『北海文学』創刊当時のエピソードを語ってもらいます。

 

『釧路湿原の文学史』刊行しました。

ようやく『釧路湿原文学史』(藤田印刷エクセレントブックス)を刊行しました。

2013年12月の『北方人』第18号から連載したものに加筆しました。10年かかりましたが、直木賞候補になった、河﨑秋子『絞め殺しの樹』などの最新情報まで書き込むことが出来ました。

詳しくは、JRC一手扱い― 藤田印刷エクセレントブックス (jrc-book.com)で。販促用のチラシも載っています。

『北方人』第39号、発行しました。

『北方人』第39号、発行しました。今号は、最高の64ページになりました。

――目次――

創作/昭和十年生れは損をする(9)―――――――――――――― 通 雅彦(2)

翻訳/ユーリ・ツェー著『馬のための諸注意』 ――――翻訳者・大木 文雄(17)

評論/集団就職文学論ノート(6)―――――――――――――― 荒川 佳洋(27)

評論/消えも消えたり川本旗子。――――――――――――――- 川口 則弘(34)

随想/鳥居省三先生の思い出―――――――――――――――― 山崎 孝博(38)

随想/「生涯青春」―師・小宮山量平からの百通の手紙(2)―- 盛厚三・編(54)

書誌/装丁挿話(14)――――――――――--―― かわじ もとたか(Ⅰ[63])

書評/北方人の本棚 ――――――――――――――――――――――  K(64)

編集後記―― [K](64)/表紙画・フランスの古雑誌より/カット―川地 ポン