『北方人』第42号を発行しました
『北方人』第42号を発行しました。
――目次――
時評/ヨーロッパ連合映画祭―文化庁移転先の京都でも――――― 大木 文雄(2)
創作/戦争は生きている(一)――――――――――――――――― 通 雅彦(8)
創作/運河町(うんがまち)――――――――――――――――― 荒川 佳洋(11)
復刻小品/朝――――――――――――――――――――――― 野中 賢三(18)
評伝/夭折の作家・野中賢三(2)―――――――――――――――― 盛 厚三(24)
評論/ライター沼田陽一をめぐるいくばくかの人脈。――――― 川口 則弘(34)
評論/三上於菟吉原作、日活映画「日輪」はなぜヒットしたのか。—湯浅 篤志(40)
随想/資本主義は終焉するのだろうか(3)――――――――-―― 山崎 孝博(44)
随想/「生涯青春」――師・小宮山量平からの百通の手紙(5)― 盛 厚三(52)
書誌/装丁挿話(17)―――――――――――――-― かわじ もとたか(Ⅰ~Ⅶ)
編集後記――――― [K](64)/表紙画・カット――― フランスの古雑誌より
『北方人』第41号を刊行しました
『北方人』第41号を刊行しました。
――目次――
時評/ローマ教皇ベネディクト十六世―――――――――――― 大木 文雄(2)
掌編小説集/みのむし 他九篇――――――――――――――― 荒川 佳洋(9)
復刻小品/野火―――――――――――――――――――――― 野中 賢三(17)
評伝/夭折の作家・野中賢三(1)―――――――――――――― 盛 厚三(21)
評論/胸を張っていこうぜ栗山良八郎。―-―――――――――― 川口 則弘(34)
随想/資本主義は終焉するのだろうか(2)――――――――-―― 山崎 孝博(41)
随想/「生涯青春」―師・小宮山量平からの百通の手紙(4)―- 盛厚三・編(49)
書誌/装丁挿話(16)―――――――――――――-― かわじ もとたか(Ⅰ~Ⅶ)
編集後記――――― [K](60)/表紙画・カット――― フランスの古雑誌より
『北方人』第40号を発行しました
『北方人』第40号を発行しました。
平成15年に創刊の『北方人』は、19年後にようやく記念すべき第40号を迎えました。その間、多くの寄稿者、そして購読者に感謝申し上げます。これからも、なんとか続けていきたい。
――目次――
時評/国外逃亡者は裏切り者か?―――――――――――――― 大木 文雄(2)
創作/昭和十年生れは損をする(10)――――――――――――― 通 雅彦(9)
評論/集団就職文学論ノート(7)―――――――――――――― 荒川 佳洋(20)
評論/三好文夫を『直木賞版 釧路湿原の文学史』に加えたい。― 川口 則弘(24)
随想/橘田茂樹さんのこと――――――――――――――――― 池内 規行(28)
随想/―資本主義は終焉するのだろうか (1)――――――――- 山崎 孝博(44)
随想/「生涯青春」―師・小宮山量平からの百通の手紙(3)―- 盛厚三・編(52)
書誌/装丁挿話(15)―――――――――――――-― かわじ もとたか(Ⅰ~Ⅶ)
編集後記―― [K](64)/表紙画・フランスの古雑誌より/カット―川地 ポン
小松伸六ノート㉛ 『文芸評論家・小松伸六の仕事』 補遺その2
現在釧路文学館で「鳥居省三と北海文学」展が開催されているが、帰釧して釧路出身の文芸評論家小松伸六の一文が、『北海文学』42号(昭和40[1965]年9月号)の「鳥居省三・特集号」に載っていたことをはじめて知った。『文芸評論家・小松伸六の仕事』(北方文学研究会・編)の年譜から完全に洩れている。
鳥居省三が『釧路文学運動史(明治大正篇)』(釧路叢書)を刊行したのは、昭和39年6月であるが、その著に対する書評の特集である。寄稿者は、小松の他に瀬沼茂樹、北海道の和田謹吾、佐藤喜一、武井静夫など当時の文学研究者が名を連ねている。
小松の一文は、『朝日新聞』昭和39年8月24日の「えつらん室」からの転載である。ご遺族から、大量の新聞の切り抜きを預かっていたが、その中にはなく、「えつらん室」といコラムに書いていたとは知らなかった。
小松は、「郷土史の本ならば、全国各地に出ているが、ある地域に限定した地方文学史の著書は、皆無でといっていいからである」といい、「大変な労作である」と評している。そして最後に「「昭和篇」も期待したい」と書いているが、その「昭和篇」が出たのは5年後の昭和44年1月のことであった。