2010-01-01から1年間の記事一覧

『思ひ出艸』詳細

伊上凡骨の著書(画集)といわれる『思ひ出艸』が手元に届いた。奥付には、明治三十八年八月一日発行、編輯兼印刷者伊上純蔵(純蔵は本名)、発行者金尾種二郎、発売所は金尾文淵堂である。五十銭で売られていた。まずは、発行者が金尾種二郎、発売所は金尾…

伊上凡骨編『思ひ出艸』

伊上凡骨研究をはじめて、私にとって幻の一冊であった『思ひ出艸』が出現した。『版画事典』の「伊上凡骨」の項に「著書に『思ひ出草』がある」と記されており、国会図書館にもなく長い間探していたもの。3月に出す『木版彫刻師 伊上凡骨』には、全く確認で…

岡本多加志句集『白雲』

岡本多加志氏が、3冊目になる句集『白雲』を送って下さった。川崎で主宰者として俳句誌『白雲』を刊行して十年になるという。その努力に敬意を表したい。句集『白雲』のなかの一句、北海道への旅の所産。郷愁に誘われる。 「土手低き道の涼しく釧路川」 12日…

『一寸』第44号、いただく

『一寸』第44号を、岩切信一郎氏から届く。ありがとうございます。氏の「鹿児島備忘録」を読むと、来年の2011年、橋口五葉生誕130年で、千葉市美術館をはじめ、全国3ヶ所で開催されるという。氏は五葉研究の第一人者、1995年に開催された「橋口五葉展」にも…

久しぶりのの国会図書館

4日土曜日、久しぶりに国会図書館に行く。国会議事堂周りのイチョウの木が黄色く染まり、その枯葉が地面に舞って積もっている。 1年以上行っていなかったが、国会図書館の資料閲覧がパソコンから申し込みになっていた。以前行ったときは、まだ工事中だったか…

『釧路春秋』第65号

義弟のS氏より、『釧路春秋』第65号が送られてきた。義弟の日本画20号が表紙を飾っている。題は「月光る鶴居村」。この絵の現物を見ているが、あの原野の思索家長谷川光二を思い出す。そして、この号の「ふるさと抄」に更科源蔵の「夜霧の街に響く霧笛」が…

『有島武郎事典』(勉誠出版)

鎌倉の「かまくら春秋社」の代表である、伊藤玄二郎氏から、『有島武郎事典』(勉誠出版)が送られてきた。ありがとうございます。手紙が添えられていたが、この著書の里見紝と中戸川吉二の項を頼まれて書いたという。中戸川吉二の項で、私の『中戸川吉二ノ…

「図書館祭り」

地元の市立春日部図書館で、年1回この時期に開催される「図書館祭り」に行く。目指すは破棄本などのリサイクル市。今回は本が少なく、入手したのは下記のもの。数年前のリサイクルが最高だった。 ・吉田健一『書架記』中公文庫 ・北澤憲昭『岸田劉生と大正ア…

「北海道・シベリア文献目録」ほか

札幌の「古書サッポロ堂」から「北海道・シベリア文献目録」が送られてくる。年1回の発行で34冊目だが、237ページに北海道の歴史、文学等の資料を網羅しており、史料価値としても貴重。パックナンバーが書架に並んでいるが、それをみると壮観である。 沖縄の…

「みちくさ市」終了

21日の「みちくさ市」が無事終了しました。当日は、天気も上々、TVの「アド街ック天国・雑司が谷」の影響もあってが、かなりの人出があった。売れた本は61冊。ダンボール1箱分か。書誌家のかわじもとたか氏が、差し入れ本を持って参上、見本で近著『序文探…

明日は「みちくさ市」

明日21日日曜日は、今年最後の「みちくさ市」http://kmstreet.exblog.jp/です。「古書北方人」はキク薬局前の出ます。AM11時からPM4時ごろまで。天気がよさそうなので、散歩がてらおいで下さい。いつもの、本好き、古本好きのこだわり本がいっぱいです。…

悲しみ続く…

喪中はがきの季節、悲しみ続く… 札幌の詩人Yさんのから喪中はがき。奥様が亡くなったとのこと。8月にお元気な話を聞いていたが、全く知らなかった。まだ小学生だった娘と2人で札幌に出かけ、奥様にも大変お世話になった。Yさんの悲しみが伝わってくる。合…

伊藤重行先生の、藍綬褒章受賞祝賀会

12日PM7時、飯田橋にあるイタリアンレストランに行く。いつも『北方人』に寄稿してくださる、九州産業大学経済ビジネス大学院教授伊藤重行先生の、藍綬褒章受賞祝賀会。夏に東京でお会いしたから、4ヶ月ぶり。様々な人がお祝いに駆けつけていた。様々なと…

今年最後の「外市」へ行く

6日(土)、久しぶりに池袋の「外市」へ行く。晩鮭亭さんのブログに出ていた書名に、気になったものがあったので。1時過ぎについたが、目指すものはなかった。じっくり本をみて、八木福次郎『古本薀蓄』(平凡社)だけを買う。「古書荒川」の出品であったが…

『男の隠れ家』特集「本のある空間、本のある時間。」

久々に『男の隠れ家』を買う。特集「本のある空間、本のある時間。」。東京の古本屋巡りは、池谷伊佐夫さん、京都は林哲夫さん。どちらもお会いしたことがあるので、楽しんで読むことができた。そして、春の「一箱古本市」で小生の箱に「古本屋ツアー・イン…

第8回「みちくさ市」決定

11月21日(日)の、第8回「みちくさ市」に「古書・北方人」出店決定しました。場所は「キク薬局前」。雨天の場合は23日(火、祭)に延期。詳細は後日UPします。

かわじもとたか編『序文検索ー古書目録にみた序文家たち』

書誌家かわじもとたか氏から、待望の『序文検索ー古書目録にみた序文家たち』が送られてきた。序文を寄せた人物1600人、本約12000冊をまとめたもの。かわじ氏は、日本近代文学館に1年9ヶ月通い、著者検索カードの棚にある約1000箱も調べたという。多くの書誌…

お弁当

朝ちょっと出かけて帰ってきたら、テープルの上に娘のメモがあり、このお弁当を食べてとあった。いつもカレにセッセと弁当を作っている姿があったが、今日は何かの都合で渡せなかったようである。そんなわけで、弁当を開けてみたら、こんな感じ。あまりにも…

『しまふくろう』33号、そして「高田紅果の青春」展のこと

恩師S先生より『しまふくろう』33号が送られてきた。故郷北海道釧路の文壇情報切り抜き満載の本。故郷の文学館がいよいよ本格的に動き出す記事あり。いよいよ、作家中戸川吉二、原田康子らの業績に新しい灯が点火されそう。地元では、10月30日に同じ『北海文…

「芋煮会」の一日

17日、白岡という町にある知人S氏の家庭農園「スズキファーム」にいく。知人友人が集まって開かれる、秋の収穫祭を兼ねた「芋煮会」。何十年ぶりに土のにおいをかぎながら、さつまいも掘り、落花生の収穫など楽しむ。落花生がどのように出来ているのかをはじ…

「秋も一箱古本市」始末記

「秋も一箱古本市」始末記です。とにかく雨には勝てなかった一日でした。それにもかかわらず、足を運んで下さった皆さま。スタッフの皆様ありがとうございました。 というわけで、始末記はこの日のメイン?「打ち上げ」から始まります。売れ残りの本を宅急便…

本日、「秋も一箱古本市」開催

弱い雨が降っていますが、「秋も一箱古本市」開催です。AM11:00からPM4:30まで。これから出かけます!

明日は「秋も一箱古本市」です

明日9日(土)は、いよいよ「秋も一箱古本市」です。AM11:00からPM4:30まで。雨天の場合は10日(日)に順延。予報では午後から雨となっている。開催中は晴れるように祈るのみ。「古書北方人」は、東京メトロ根津駅(西日暮里寄り)の出口を出て、不忍通り…

ルンプの妻Alice Hellerのこと

ドイツのベルリン森鴎外記念館館長のベアーテ・ヴォンデ女史から、ルンプとその妻になるAlice Hellerの日本滞在に関する記録・資料の有無を知りたいとのことで、伊東市の「木下杢太郎記念館」に連絡があり、その後「チンタオ・ドイツ兵俘虜研究会」を経て、…

尾瀬は秋です!

9月最後の30日、男4人、尾瀬のハイキングに車で出かける。まだ暗いAM5:00頃、春日部を出発、天気予報は雨。Sさんの運転で、Kさん、Mさんの4人、久喜インターから東北自動車道に乗り、日光いろは坂を通って戸倉へ。途中小雨になったが、戸倉でシャトルバスに…

北山幸太郎『ウサギ・パンチ』

わが『北方人』にいつも寄稿してくださる、北山幸太郎氏から、近著『ウサギ・パンチ』(小僧舎)が送られてきた。副題には「ぼくの20世紀日本史」とあるが、1901年から2000年の100年間、その年の出来事を解説したもの。日本の歴史、百年が1冊となった日本史…

井伏鱒二『還暦の鯉』を読む

今日23日は、一日雨。温度も低く、すっかり秋になった感じ。昨日22日は、栃木に一人で墓参りに行く。久しぶりに電車で往復。携帯本は、先日の「みちくさ市」でいただき、売れ残った差し入れ本で井伏鱒二『還暦の鯉』。電車のなかで読んでいたら、「記者のい…

10月9日は「秋も一箱古本市」

ちょっと先の話ですが、10月9日(土)に東京谷中界隈で開かれる「秋も一箱古本市」http://d.hatena.ne.jp/seishubu/にエントリーしました(雨の場合は翌10月10日に延期)。場所はまだ未定。詳細は後日UPします。

「みちくさ市」無事終了

19日の「みちくさ市」無事終了しました。来てくださった方々、お買い上げくださった方々、そして主催者の方々、本当にありがとうございます。実は、前の日に朗報があって、「伊上凡骨伝」の出版が本決まりになり、いま印刷にかかっているとの便りがあったの…

明日は「みちくさ市」

いよいよ明日19日は「みちくさ市」。場所はいつもの、旧「花結び」向かい駐車場です、時間は11時頃から16時まで。雨の場合は、20日に順延。予報では晴れなので、大丈夫でしょう!!下記の看板が目印です。