2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小松伸六ノート⑤ 小松伸六と『赤門文學』 その四

第五次『赤門文學』と小松伸六 昭和33年12月の第10号で休刊になっていた第四次『赤門文學』、その2年後の昭和35年4月、第五次『赤門文學』復刊第1号として刊行された。小松は、「編集後記」に「十号まで出した第四次赤門文学が昇天したのは一昨年の十二月、…

小松伸六ノート/ちょっと寄り道①

田辺聖子『続 言うたらなんやけど』、佐藤愛子『晩鐘』の中の小松伸六 文芸評論家小松伸六の足跡を追う中で、意外なものにその名前を発見することがある。まず作家田辺聖子のエッセイ集『続・言うたらなんやけど』(筑摩書房、1976年刊。角川文庫、1981年4月…

小松伸六ノート④ 小松伸六と『赤門文學』 その三

第四次『赤門文學』と小松伸六 再び『日本近代文学大辞典』からの引用だが、「第四次は、昭和30・4~33・12.全10冊。編集は小松伸六。赤門文学会発行。復刊第1号に掲載の駒田信二『瓶の中の世界』はラジオ・ドラマ化され国際放送コンクール、イタリア賞を…

小松伸六ノート③ 小松伸六と『赤門文學』その二

第二次、第三次『赤門文學』と小松伸六 第二次「赤門文學」について、『日本近代文学大辞典』には「昭和23・6、11。全2冊。編集人近代文庫社内、赤門文学編集室。菊池靖と原子公平が旧同人とは別に再刊した。評論や翻訳に新鮮な魅力があり、荒正人、白井健三…

小松伸六ノート② 小松伸六と『赤門文學』その1

第一次『赤門文學』と小松伸六 小松伸六が、戦前の第一次『赤門文學』に、ペンネーム内海伸平の名で数多くの論考を寄せたことは、あまり知られていない。『北海道文学大辞典』には、「釧路生まれ。筆名内海伸平。」とあるが、『日本近代文学大辞典』の小松伸…