「松本八郎氏を囲む会」

12月になった。あと一ヶ月だが、アッというまに今年も終るだろう。
朝、新聞コラム「故郷逍遥」41回を書く。今回は、映画「挽歌」のロケーションにも使われた、釧路川上流にある通称「挽歌橋」の話。この橋は取り壊されてもうない。連載もいよいよおわりに近づく。昼すぎメールを流す。しばらくして新聞社から電話。連載が好評(?)なので、3月まで延ばしてほしいとのこと。とりあえず引き受ける。
3時過ぎ、東京神田の古書会館へ出かける。5時前に到着。今日は「和洋会」でいつも古雑誌の多い即売会。入ってすぐ、里見トンの『幸福人』を見つける。かなり痛んだこの本を持っていて、先日北海道立文学館に送ったが、状態が良いので入手、芙蓉書房に大正、昭和初期の『文藝春秋』が大量に出ていた。先客が大量に積み上げてチェックしている。よく見ると曽根博義先生、これでほとんど揃ったと3束ほど大量の『文藝春秋』をレジに持っていく。私は、中戸川吉二の「文藝時評」が載った『文藝春秋』、旭川から出ていた詩誌『情緒』3冊などを入手。
6時過ぎ、玄関で「松本八郎氏を囲む会」の待ち合わせ。6人で近くの中華料理店「川菜館」へ。松本八郎氏の会社EDIの騒動がようやく落ち着いたこと、そして「古通」の1年間の連載が無事終りを迎えること、あと『サンパン』の次号が無事出ることを祈って乾杯。参加者、松本八郎氏、「古通」の樽見博氏、茅原健氏、曽根博義先生、矢部登氏と小生のささやかな集まり、2時間あまり、楽しい本や作家の話で終始する。
 
 

①左より:松本八郎氏、茅原氏②茅原氏、矢部氏③曽根先生、小生、樽見