『創刊号のパノラマ』にはまる

朝から近くに仕事で出かけていたが、4時前に解放されて、春日部図書館に借りていた本を返しに行く。
映画「挽歌」のことを書くために、五所辺平之助『わが青春』、水谷憲司『映画監督新五所辺平之助』を、県立図書館から借り出すための依頼をする。新しく4冊借り出す。『創刊号のパノラマ』(岩波書店)、岩波書店で発見された創刊号雑誌の集成である。1昨年に、うらわ美術館で開催されたものだが、行くことが出来なかったもの。中戸川吉二が参加した、第5次『新思潮』、自ら主宰した『随筆』がある。長年、追い続けた木版彫刻師伊上凡骨が彫った表紙画がある川柳誌『江戸文学』がある。モノクロの写真でしか見てなかったが、カラーで載っている多色摺りの味わいのある作品、つい時間を忘れて見とれてしまう。その画家が川端竜子とは知らなかった。ホントは、本の内容に興味があるのだが、表紙を見ているだけでも楽しくなる。

他に竹信悦夫『ワンコイン悦楽堂』(情報センター出版局)、小泉弘『デザイナーと装丁』(印刷学会出版部)、『モダン古書案内』(マーブルブックス)を借りる。あとでゆっくり読もう。
夜、安藤勉助教授から再び電話。今日、六本木の森美術館の「日本・ベルリン展」に行ってきたという。そこに、フリッツ・ルンプのスケッチブックが2冊展示してあったと知らせてくれる。先にこの情報を聞かなければ、見落としてしまう可能性もあった。15日に行く予定なので、それまでまてないといった感じである。情報、ありがとうございます。