鳥居先生の思い出

朝4時に起き、新聞コラムを書く。今回は『北海文学』主宰の鳥居省三先生への追悼文。静かな朝、色々思い出しながら書く。印象深いのは、高校時代にはじめて見た先生の風貌、大正時代に建てた古い建物だった図書館の分室、天井が高くスライド式の窓、木で出来た床をコツコツと音を響かせながら、あの写真で見るベートーベンのようなクシャクシャ髪で颯爽と歩く姿。8時ごろ完成させて、新聞社が始まる前にとメールを送る。
昼、木下杢太郎記念館での特別展が終ったので、館長の村田先生と資料の件と、特別展の様子を電話で話す。意外な方が来てくれたという。明治大學の吉田正彦先生。日本ではじめてフリッツ・ルンプ展のために努力した方(実現しなかったが)。
ヒットラー時代のドイツで開催された日本美術展の図録を置いていかれたという。ルンプが協力した展覧会で、ヒットラーがその展覧会にきた時、無視してタバコをくわえて、その前を平気で横切ったという逸話が残されている、展覧会の貴重な資料である。この資料を借りることに。
今日は朝が早かったので、早めに就寝。