山口青邨『滞獨随筆』を入手したが?

今日は、午後から参土会があるので、家を早めに出て神田古書会館の新宿展に行く。30分ほど物色。古書現世の棚で山口青邨『滞獨随筆』(昭和15年三省堂)、他で萱野茂アイヌ歳時記』(平凡社新書)の2冊のみ入手。『滞獨随筆』には、フリッツという人物が登場するので、もしかしてフリッツ・ルンプのことかと思い、電車の中で最後まで流して読んだが、全然違う人であった。ただ、関連する興味ある部分があり、決して無駄買いではなかった。ある部分をコピーして、ドイツ・ベルリンに送るつもりである。
2時から、新宿区役所横のルノアールで参土会。少し遅れて着いたが、大宮信光氏の「政治の庭ー夢窓国師の場合」は、京都の〝苔寺西芳寺を作庭した夢窓国師のこと。色々勉強させてもらう。続いて、かわじ・もとたか氏の「古書目録を読む」。日本最古の古書目録のコピー、全国の古書目録などを体系的に分析した報告。バックいっぱいの資料、初見のものも多く、なかなかおもしろかった。今日は雨で出席者も少なかったが、『サンパン』4冊売れる。終ってから、かわじ・もとたか氏らと他の店で歓談、今日は、溢れた叢書や資料の行方の話に集中する。
帰り、北千住の{ブ」に寄る。坪内さんの『新書100冊』に出ていた一つ、清水幾太郎『本はどう読むか』(講談社現代文庫)を見つける。これは昭和56年の第19刷、古く汚れた本であったが、よく「ブ」で売っていたなーと、逆に感心する。ちょっと読んだが「本を売る」といところもあり、なにか面白そう。後で読むの楽みである。
帰りの電車が妙にガラガラと思ったら、今日は、サッカーWカップクロアチア戦、家に帰ったらハーフタイム寸前。結局0−0で終ってしまった。