矢部登氏の『眩暈と夢幻 結城信一頌』届く

7月2日、3日の2日間、故郷釧路で講演をするが、そのレジメ作りの毎日、参考にする本を物置のダンボールの中から探しているのだが、なかなか見つからず、2日ほどそんなことに時間を費やしている。
結城信一研究の第一人者矢部登氏より近著『眩暈と夢幻 結城信一頌』が送られてくる。私家版で限定百部。「造本設計=龜鳴屋、函・表紙絵=一二明子」という、瀟洒な作りの本。矢部氏ならではのすばらしい本(もちろん内容も)。この本について、林哲夫氏が詳しく触れています。http://sumus.exblog.jp/

そして、この数日間吉報が2つあり。
まずは、中断している「フリッツ・ルンプ物語」を、関西大学の東西学術研究所叢刊の一冊で予定しているルンプの「Das Isemonogatari(伊勢物語)」翻訳中心の本の中に収録したいとのこと。締め切りは来年、発行は再来年。時間はたっぷりあるが、何とか加筆して載せたい。
もうひとつは、昨年からある出版社との間で話が出ていた『中戸川吉二全集』(あるいは選集か)の打ち合わせの日が決まる。北海道から帰ってきてからだが、実現に向けて努力したい。勿論、『中戸川吉二 三篇』(EDI)の編著がある矢部登氏にも協力をお願いする予定。