『光太郎資料』43/他

高村光太郎蓮翹忌運営委員会が発行する、『光太郎資料』43をいただいた。光太郎最晩年の作である、十和田湖の裸婦群像(通称・乙女の像)に係わる、膨大な資料を載せている。光太郎研究者の熱意の感じる論考である。

ほかにも、様々な光太郎に関する展覧会のパンフなどたくさん入っていたが、そのなかで『碌山美術館報』第35号を興味深く拝見した。「萩原守衛のイタリア・エジプト旅行③」が凄い。日記の翻訳からはじまって、書簡などから旅の様子の真実に迫る。これも研究者の熱意を感じる論考である。