柴橋伴夫『生の岸辺―伊福部昭の風景』

北海道が生んだ不世出の音楽家伊福部昭の本格的な評伝、柴橋伴夫『生の岸辺―伊福部昭の風景(パサージュ)』(藤田印刷エクセレントブックス、定価3000円+税)が出版された。舞台は、伊福部家のルーツである因幡国(鳥取)、生地釧路、アイヌの人達と出合った音更、青年時代の札幌、そして音楽家としての足がかりを掴んだ厚岸へと続く。それも、彼の生地である釧路の出版社、藤田印刷エクセレントブックスが始めて世に送りだした著書である。これからも良書の刊行を期待したい。問い合わせ、申込みは、FAX03−3294−2177。