「春の古本まつり」へ

11時、池袋に向うため家を出る。途中、大宮の「ブ」へ寄る。喜多村拓『古本迷宮』(青弓社)、850円。『廃本研究』創刊号、105円。この本、本の話が少ない。書名だけで間違えて買う人がいるかもしれない。私がそうだから?
電車のなかで『古本迷宮』を読む。作者は青森の古書店林語堂の主人、文章がうまい、そしておもしろい。まだ半分も読んでいないがあとが楽しみ。
池袋に着いて、パルコにある世界堂で買物。そのあと「春の古本まつり」へ。もう4日目で掘り出し物は見当たらない。三上於菟吉雪之丞変化』(昭和10年、平凡社)、地元作家である於菟吉の〝「雪之丞変化」の物語〟を書く予定で、資料を集めている。525円。フリッツ・ルンプが出てくる、野田宇太郎『青春の季節』(昭和31年、河出新書)、500円。2冊のみ。
2時に待ち合わせた、EDIの松本八郎氏、矢部登氏、河内紀氏、そして若き文学研究者都立大院生の掛野剛史君らと近くの喫茶店へ。
河内紀氏から、クルト・グラーザーの著書3冊いただく。おまけに、ルンプの記述があるクラウディア著『ドイツにおける〈日本=像〉』(思文閣出版)までも。感謝感激!「フリッツ・ルンプ物語」がんばります!
Curt Glaser『Die Kunft Oftasiens』(1913)
Curt Glaser『OSTASIATISCHE PLASTIK』(1925)
Curt Glaser『LUKAS CRANACH』(1921)

 Curt Glaser『Die Kunft Oftasiens』(1913)

その後3時間あまり、時を忘れて四方山話。その余韻は家に帰っても続いています。