今年最後の外市に行く

天気も良く穏やかな気候にさそわれて、池袋古書往来座の外壁で開催されている今年最後の外市へ行く。電車携帯本は千野帽子『文藝ガーリッシュ』、先日亡くなった原田康子さんの「サビタの記憶」が出てくる。ほかに興味深い読書案内が1ページごとに解説。
昼ごろ古書往来座に到着。まず裸本だが杉山二郎『木下杢太郎』(平凡社)、杢太郎関係の本はフリッツ・ルンプのからみもあってかなり持っているが、これは本棚になくルンプが出てくるので手に取る。続いて、ちくま文庫夢野久作全集』第8巻、来るときの読んでいた『文藝ガーリッシュ』に夢野の「少女地獄」のことが書いてあったが、丁度収録巻であった。そして『夢二日記』(筑摩書房)第1巻。全4巻だが3,4巻をルンプからみで持っていたので購入を決める。あと、『芸術新潮』の「谷内六郎特集」、兄の詩人であった谷内一郎のことが出てくる期待をこめて。ほかにも欲しいもの『中戸川吉二 三篇』もあったが、今回はこれだけ。ブログで見て、狙っていた本はすでに売れていた。
それにしても、本好きの人たちが出している棚には、なにかしらの共通点がありそう。買ってくれる人の気持ちがわかるのだろう。作家、雑誌類、読書、古本関係など、どの棚も似ている。出店していた塩山さんは、今日は良い本が多くてもう数千円も買ってしまったという。朝一番に来たら、もっといい本に出合えたかも知れない。向井君、退屈男君など顔見知りの人に挨拶、北海道へ行くので21日の「みちくさ市」に参加できなくなった話をしたら、ブログを見て知っていた。
帰りは、池袋パルコにある「世界堂」へ。実はここに来るのが今日のメインであった。『北方人』印刷用の用紙を大量に買い込む。どうしても、ここの用紙にこだわっているので、重い袋を引きずって帰宅。『北方人』13号完成まで、あと少し。がんばってます。