『釧路湿原の長谷川光二―日本のソロー』刊行

―新刊のご案内です(7月20日発売)―
釧路湿原の長谷川光二―日本のソロー』
A5判、187ページ、定価2000円+税
―収録作品―
・伊藤重行「釧路湿原の未来先取人間・長谷川光二」
・大木文雄「釧路湿原の聖人・長谷川光二の世界」
・盛 厚三「原野の思索家 長谷川光二」
志學社/104-0032 東京都中央区八丁堀3-21-3-204 
TEL 03-6228-3800/FAX 03-6228-3901
URL http://www.shigakusya.jp

公開シンポジウムのご案内です 
釧路湿原の長谷川光二―日本のソロー」
― パネラー ―
・伊藤重行(九州産業大学経済・ビジネス大学院教授)
・大木文雄(北海道教育大学釧路校教育学部教授)
・盛 厚三(日本近代文学研究者)
日時・2012年9月1日(土)PM1:00〜4:00 
場所・釧路市立図書館 4階視聴覚ホール
定員150名 入場無料 申し込み不要
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長谷川光二という人物について、簡単に紹介しておきたい。長谷川光二(1898〜1975)は東京商科大学(現一橋大学)、妻道子は東京音楽大学(現東京芸術大学)出身、関東大震災のあと北海道に渡り、昭和の初めに釧路湿原の片隅に牧場を作り、思索を重ねたひとである。交友があった人たちには、フランス文学者で東大教授であった市原豊太、作家吉田絃二郎、一橋大学学長であった上原専禄東京商科大学の恩師三浦新七、大正時代盛んだった静座法の岡田虎二郎、思想家石川三四郎、評論家望月百合子、陶芸家富本憲吉、東京音楽学校に招かれていたピアニスト・ショルツ、ヴァイオリンのクローン、声楽家船橋栄吉、柳兼子、そして作曲家信時潔、中学時代に親友だったという作曲家堀内敬三、幼稚園からの友人だった歌手東海林太郎など。彼等は、「理想郷」を求めて北海道に渡った「理想主義者」として語り続けた。