志村有弘『北海道の文人と文学』

志村有弘先生より『北海道の文人と文学』(パワプラ出版)をいただいた(右)。2012年4月に出された『北海道の作家と文学』(鼎書房)(左)の続編という。今回も私家版に近い出版である。第3章「釧路の文化人と文人」には、小生のことが過大に書かれていて、ちょっと申し訳なく感じてしまう。いつもお世話になっている市立釧路図書館の館長や、幼馴染で友人のF氏のことも詳しく書かれていてうれしい。そして、直木賞をとった桜木紫乃のことも詳し触れていて、ひとつの桜木紫乃論にもなっている。また「摩周湖と文学」もあり、近年の北海道文学を語る上で、貴重な一冊となることだろう。

中戸川吉二作品集』のことが出ていたという『みすず』2014年1・2月合併号を入手した。武藤康史氏が、『中戸川吉二作品集』のことを「大事な作家の選集、ありがたし。昔の本の版面をそのまま使っても、こんなにキレイに仕上がるのかと感心」と書いている。詳しく紹介していないが、とりあえず感謝。