17日(日)の「みちくさ市」に出ます

17日(日)、東京池袋近くの鬼子母神で行われるみちくさ市に出ます。前々回は雨で中止、前回は北海道旅行で参加できず、久々の参加です。いつもの本好き、古本好きのための古本を持っていきますが、今回『北方人』最新第28号を持参します。時間はAM11時からPM4時、場所はいつものところ、「花結び」向かい駐車場です。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。詳しくはhttp://kmstreet.exblog.jp/で!

第2回於菟吉ウォーク開催

この3日は、春日部市郷土資料館で開催されている「初代直木賞選考委員三上於菟吉を知っていますか?」展の最終日。この日、第2回於菟吉ウォークが開催された。前回は於菟吉の生家付近を巡ったが、今回は学生時代に下宿した鈴木宅跡、終焉の地である旧柏木邸(今は取り壊されてその建物はない)、学生時代に通った後藤書店(いまは営業していない)、『文章世界』に投稿した「八幡山にて」の舞台である八幡山(富士講の小さい山)、そして春日部高校(旧制春日部中学)を巡った。約3,2キロ、天気が良く、快適な2時間のウォークであった。私にとっては、一度終焉の地である旧柏木邸を探しに出かけたが、今回初めて正確な場所を知った。

八幡山(富士講の小さい山)

春日部高校(旧制春日部中学)、ここに同窓会会館があり三上の資料も展示されているがこの日は休館日であった。
なお、「初代直木賞選考委員三上於菟吉を知っていますか?」展は、春日部市庄和図書館に移動して開催されると言う。開催日などの詳細は未定だか、見落とした方には吉報である。

講演会「三上於菟吉と長谷川時雨のこと」

2日、春日部郷土資料館主催の染谷洌氏による講演会「三上於菟吉長谷川時雨のこと」が開かれた。於菟吉と時雨の関係について語られたが、新しい発見があった。「時代小説」と「歴史小説」の違いについてだ。於菟吉はもちろん「時代小説」作家である。それが当時の大衆に受け入れられ名作「雪之丞変化」を生みだしたのだ。

玉井裕志氏より『拝根線』をいただく

昨年の夏、北海道別海町の「玉井裕志文学館」を訪ねたが、その館長の作家玉井裕志氏から『拝根線』が送られてきた。小説「拝根線」は、1982年10月の文芸誌『海燕』に載ったもので、その復刻版として、別海町の矢臼別平和公園クラブが今年6月に刊行したものである。「玉井裕志文学館」があるもと玉井氏の牧場は山田洋次監督の「遙かなる山の呼び声」(1980年)の舞台にもなっている。題名の「拝根線」とは、根釧原野での戦後開拓時代(パイロットファーム)にブルドーザーで積み上げられた立木や根株を積み上げた帯状の土塀のことをいう(同封されていた下記の写真)。小説は、その土塀と戦う入植者を描いたもので、当時、川本三郎が『文学界』の文芸時評でで激評したいう。
この復刻版とともに、現在同志社大学にゼミ「玉井裕志文学研究」を発足した番匠健一氏が、『月刊新根室』の連載中の〈「殖民学」研究から「開拓文化」研究へ〉の写しも4回分も同封されていた。もちろん内容は、「玉井裕志文学研究」であり、様々なことを知ることが出来た。
そして、玉井氏から長文の手紙もいただいたが、貴重な一文なので次号の『北方人』に収録したいと思っている。

講演「三上於菟吉と長谷川時雨のこと」など

先日、春日部郷土資料館にて開催中の「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展について書いたが、三上於菟吉の著書と関係著書20冊あまりを資料館に寄贈した。貴重な『わが随筆』も含まれているが、多くの資料がガラスケースの中にあり、手に取って見れるコーナーに置いて見られるように手配した。会期は9月3日(日)までなので、是非足を運んでください。https://www.city.kasukabe.lg.jp/smph/event/bunka_geijutsu/57tenji.html
なお、9月2日(土)には、講演「三上於菟吉長谷川時雨のこと」が午後2時から4時まで開催されます。チラシも配られていますのでどうそ申込みを。また翌日9月3日(日)には、第2回「三上於菟吉・春日部ウォーク」が予定されています。こちらの申込みは三上於菟吉顕彰会まで。さらに、春日部の庄和図書館には於菟吉コーナーを開設しました。

『旅人類』03号

ちょっと前だが、札幌の古書須雅屋の須賀さんが、『旅人類』03号を送ってくれた。吉田類が北海道から出している雑誌で、須賀さんは「太宰治/「津軽」を旅して」という一文を寄せている。ほかに池内紀巌谷國士長部日出雄などすごい書き手が名をつらねている。今回初めて知ったが、この雑誌、1年に1回しか出していないらしい。実は、出たばかりのころ故郷の知人が、この雑誌に川本三郎池内紀が釧路のことを書いていると知らせてくれた。そのあと帰郷し、この『旅人類』01号を書店で探したことがあった。そのとき手に入れることが出来なかったが、01号の特集が「「函館・釧路あたり」であったと知った。なお、この雑誌に目次がなく、ちょっと読みにくい。また、ブログを再開した南陀楼綾繁氏がこの雑誌にいて書いている。http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20170803