「名取洋之助と日本工房展」

川崎市市民ミュージアムの「名取洋之助と日本工房展」を見に行くために、朝8時半に家を出る。途中乗り換えの中目黒で下車。仕事先があったのでよく寄った「ブ」へ、久しぶりに30分ほど物色。図録『和田英作展』を見つけて買う。資料として明治時代のベルリンを中心とした「欧州日記」があり、貴重なカタログ。ルンプの父親が登場するのか、後で読むのが楽しみ。
再び電車に乗り、11時武蔵小杉に到着。この駅前で、EDIの松本八郎氏と合流。パスで市民ミュージアムに向う。パスのなかで、突然松本氏に降りかかった、気になっていたEDIの事件の内情を聞く。無事処理が終ったとのこと、遅れていた『サンパン』は12月に出すことなど。
広くて緑が多い川崎市市民ミュージアムに到着。「名取洋之助と日本工房展」を見る。戦前に出たグラフィック雑誌『NIPPON』を中心とした展覧会。「日本工房」の亀倉雄策は松本氏の先生、いろんな思い出を聞かせてもらいながら会場を回る。レターや封筒のデザインをした山名文夫の仕事に感心する。1時間ほど見てから、近くのカフェでランチ。四方山話。『サンパン』の原稿、今月末までまってもらうことに。
1時半に、松本氏と別れて再び市民ミュージアムへ。2時からの白山眞理氏のギャラリートークを聞く。今回、フリッツ・ルンプのことで色々お世話になった福島県立美術館の堀宣雄氏か来ていて、ルンプが序文を書いた名取洋之助の『大日本』を前にして、異装本が色々あることなど教えてもらう。
終ったあと電車で新宿に向う。世界堂で『北方人』の用紙を調達。300枚、重い!どうしてもここのオリジナル「洋白紙・厚手」にこだわりがある。
帰路、乗り換えの北千住で下車して「ブ」へ。1997年に開催された『ビアズリーと世紀末展』のカタログを見つける。『サロメ』の挿絵か全部入っている。
思い荷物を抱えて帰宅。妻が近所のご主人が脳梗塞で亡くなったという。子どもが小さいときからよく行き来していて、お世話になった。ご主人は定年前で私より若い。もっとやりたいこともあったろうに…合掌