悲しみのなかで

17日月曜日、通勤携帯本庄野潤三『文壇交遊録』(新潮文庫)を読了。「第三の新人」たちの周辺を興味深く熟読、久々に読み応えのある本であった。兄の童話作家庄野英二の本も読んで見たい。仕事帰りに北千住「ブ」に寄る。武田百合子富士日記(上)』(中公文庫)を買う。日記として評判の本だが、次の電車携帯本として入手。(偶然だが、晩鮭亭さんのブログを見たら同じ本を買っていた。いつも同じような本を入手されているが、そんな偶然もあるのかと思った)帰ったら、曽根博義先生から『老いた体操教師・瀧子其他ー小林多喜二初期作品集』が届いていた。先日の忘年会でいろいろ聞いていたので読むのが愉しみ。先生、ありがとうございます。

昨日18日火曜日、仕事帰りに再び北千住「ブ」へ。前の日に武田百合子富士日記』の(中巻)(下巻)があったのを見ていたので売れないうちに入手。単行本のコーナーに行くと、内澤旬子さんの『世界屠畜紀行』をかかえている人と出会う。向こうから「こんにちは」と声をかけられたが、良く見るとブックカフェブーサンゴの店主であった。お店は定休日とのこと。
家へ帰ったら、東京在住の高校時代のの同級生が急逝されたと連絡が入っていた。結婚式の司会をしてやったこともあったが、奥さんも10年ほど前に亡くさせている。あまりにも若い死に唖然とする。(今日聞いた話だと、いつも仕事帰りが遅く、日曜日の朝、起きてこないのでゆっくり寝せてあげようと娘さんは思ったらしい。夕方まで起きてこないので起こしに行ったら亡くなっていたという。土曜日お通夜、日曜日告別式、仲人の恩師としめやかに送ってあげたい。
そんなこともあって、今日は通勤電車のなかでしんみりと静に思い出にふける。帰りに草加新田の「ブ」に寄る。『彷書月刊』のBNが3冊あった。第4回古本小説大賞の発表もあった。札幌の古書須賀屋の店主須賀雅章さんが受賞、作品「ああ、狂おしの鳩ポッポー/一月其日」が載っている。ずっと読みたかったもの。通勤携帯本は、まずこの雑誌に決める。