忘年会続き

あっという間の、師走の一週間。電車携帯本は庄野潤三『文学交遊録』(新潮文庫)、「第三の新人」として活躍した作家、まだ半分しか読んでいないが、師事した伊藤静雄らが出てくる。正直この人の小説はほとんど読んでいない。それにしても、回想文とはいえ、ゆったりとした文章に魅了される。きっと小説の世界もこんな雰囲気なのだろう。
木曜日の夜、急な飲み会、帰宅12時過ぎ。金曜日の夜、「サンパン」の忘年会。御茶ノ水駅前の居酒屋。主宰者松本八郎氏、樽見博氏、矢部登氏、茅原健氏、そして曽根博義先生と小生の6人。病み上がりの松本氏が元気そうで安心、「サンパン」の発行は、年明け1月末になりそうとのこと。小沢信男氏の聞き書きが今回間に合わなかったいうことで、皆から惜しむ声多し(ナンダロウさん次号よろしくお願いします)。曽根先生のお話は、先生が発見した小林多喜二の「体操教師」のこと。モデルとなった小樽商大の実在の教師の遺族にたどり着いたという興味深い話を聞く。そして、いつもながらの、古本と人の噂話しで楽しい夜を過ごす。写真はそのときのスナップ。左から矢部氏、樽見氏、小生、茅原氏、曽根先生、松本氏(元気なお姿を見てください)。

昨日は、町内会の15人ほどで忘年会。送迎は、マイクロバス。お料理屋でカラオケまではじまって、初めての美声を聞いた人ばかり。三連ちゃんの忘年会はさすがに辛い。
今日は、「サンパン」に連載中の「フリッツ・ルンプ物語」等を見たいという成蹊大学文学部研究室にコピーなどを送る準備。そのほか返事が遅れていた手紙数通を書く。まだ出さなければならない手紙もあるが、今日は打ち止め。