新年を迎え、ようやくブログを書く

新しい年を迎えた。一ヶ月以上もブログを休んでしまったが、書こうと思いながら、なぜかパソコンに向かうと気が散漫になり、気力が失われていく。仕事や家庭のことなどが原因かもしれないが、年賀状には、「ブログをいつも楽しみに見ています」と書いたものが、いくつかあり、なんとかがんばって続けていきたいと思う。いつも読んでくださった皆さん、大変申し訳ありませんでした。元気でやってます。
まずは、年末の話から。12月27日(土)の午後、隣町(岩槻)在住の明大教授である吉田正彦先生が来宅され久しぶりに会う。宇都宮美術館で開催されていた「ドイツ・ポスター1890-1933」に行かれ、そこにフリッツ・ルンプの作品があったとのことで、その絵葉書を届けてくれたのだ。

ポスターを絵葉書にしたものだが、吉田先生の訳によると「発泡酒ゼーンライン・ラインゴット」と書かれ、1914年以前の作とされているという。1914(大正3)年といえば、ルンプの2度目の来日で森鴎外などと会い、その直後の日独戦争が始まってチンタオへ行き終戦、日本の捕虜になったころである。どう見ても、この頃の作品ではないと思う。アメリカのインターネットのオークションで類似品が出ていたが、その制作年代は、1940(昭和15)年と書かれている。再調査が必要だが、新しい発見である。吉田先生に感謝。
仕事納めは29日。仕事帰りに、新宿の紀伊国屋書店に寄り、ようやく小谷野敦氏の『里見トン伝』(中央公論社)を買う。20日には店頭に出たはずだが、近くの本屋にはなく探していたものだ(実は、このあと著者小谷野氏が本を贈って下さった)。年末から正月の間読み続ける。第4章「中戸川吉二と『人間』の仲間たち」の冒頭に、私の名前があり「以下、中戸川に関する情報は、多くは盛氏から教えられたものである」とある。この文面、神保町系オタオタ日記http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20090109に紹介されている。赤面!!

あっというまに正月が過ぎゆく。1月10日、久しぶりに国会図書館へ行く。「萬朝報」の懸賞小説に伊上凡骨の小説が一等入選したことを知り、それを調べるためであった。発見!!その報告は後日。