「一箱古本市」始末記

昨日の30日、谷中の「一箱古本市」に、木箱を一つくくり付けたカートを引いて朝8時半に出発。JR日暮里に着いたのは9時半、一度出品場所に荷物を置き、再びJR日暮里へ。実は、前日に荷物を少し駅のロッカーに預けて置いたので。この頃、重い荷物が辛い(歳か)ので。古書信天翁(あほうどり)の前で、「嫌記箱」の塩山芳明氏に遭遇、群馬からはじめて「一箱古本市」にこられたという奥様を紹介される。良い街なので、楽しんでくださいと伝える。塩山氏、拙書『木版彫刻師伊上凡骨』がようやく出たことを伝えると、早速1冊買って下さった。
少し遅れて、出店場所の「アートスペースゲント」へ。昨春と同じ場所で、雨にたたられたことを思い出す。開店間際、前橋からKYOさんが来店、丁度ナンダロウさんが来ていたのでKYOさんもご挨拶。お買い上げの第1号はKYOさんが買ってくれた文庫。


その後、『北方人』に寄稿してくださる、書誌家のK氏、I氏が差し入れの本を持て来てくれる。作家中戸川吉二の親類のMさんも。そして、かつて『舢板』同人であったY氏が現れる。な、なんと、伊上凡骨がたくさん画家たちの挿絵の版画した『日本名勝写生紀行』の資料の写しを持って。この本のことは記憶のあったが、まさか凡骨がかかわっていたとは知らなかった。やっぱり、怪しいものは調べる必要があると反省、全くうかつであった。次号『北方人』に補遺として書く予定、感謝!
終了近くには、わが街のオジン仲間のS氏が来店。
(写真はSさんから拝借)
一箱古本市」は天気が良くて、まとめ買いもあり、久しぶりに売れる。最終的には86冊か。わが『木版彫刻師伊上凡骨』も10冊。差し入れの本も貢献してくれたので感謝。残った本のほとんどは、被災地で送るため寄贈。
夜、「 不忍ブックストリーム」を見ていたら、わが「古書北方人」は、売り上げ冊数で第3位(いつもながら、売り上げではありません)、久しぶりに上位に。ちょっとうれしい(本音です)。お買い上げくださった皆さん、スタッフ、そして助っ人の皆さん、大家さんありがとうございました。5月3日には、お客として行きます。
そして、1週間後の5月8日は「みちくさ市」です。出す本は、「一箱」とは、がらっと変わって、「ちくま学芸文庫」「講談社学術文庫」「平凡社ライブラリー」など人文系中心です。もちろん、わが『木版彫刻師伊上凡骨』も持っていきます。よろしく!!