矢部登『田端抄』

矢部登氏が『田端抄』を送ってくださった。瀟洒な冊子だが、中身が濃い。柴田宵曲『扇子の画』を読んでみたい。そして、田端の地図を見ながら、『田端抄』を持って街を散歩してみたい。そんな田端をこよなく愛執している著者の気持が伝わる一冊。中戸川吉二のことも出てくる(矢部登氏は『中戸川吉二 三篇』EDI刊の編者)。吉田絃二郎も(先日、格闘していた原稿に絃二郎がたびたび登場)。久しぶりに、静かに読書に浸った。

3月14日、〈ブーザンゴ〉の、不忍ブックストリートの茶話会。矢部登さんに小冊子『田端抄』について話してもらうことになっているとのこと。久しぶりに出かけよう。