茶話会 矢部登「私家版よろずひかえ」

不忍ブックストリート1月の茶話会に行く。矢部登氏の「私家版よろずひかえ」を聞く。様々な私家版を、現物を見せていただきながら、その奥の深さを知る。やはり印象が深かったのは、結城信一『文化祭』。この本私家版が出てから、青我書房から一般書として刊行された。そんな本もあるのだ。中戸川吉二の親類で文藝春秋副社長でもあった鷲尾洋三の『東京の人』も紹介してくれた。

茶話会で、南陀楼綾繁氏から拙著『「挽歌物語」−作家原田康子とその時代』を『キネマ旬報』で触れたと聞かされる。全く知らなかったが、いろいろな方がこの著書に触れてくれて嬉しい。書誌家のかわじもとはる氏から、原田康子の『挽歌』をイメージしたという額入りの作品をいただく。5年前から絵画に目覚めたといい、素敵な手作りの年賀状も送ってくれた。次号『北方人』の表紙に使わしていただく予定。一箱古本市の看板としても使いたい。