柳原白蓮と北海道

志村有弘先生が、『交通新聞』(2015年7月24日)に寄せた「柳原白蓮の北海道行脚」を送ってくださった。白蓮は、昭和28年の夏、北海道への旅をしている。層雲峡に白蓮の歌碑があり、志村先生は、この夏その碑を確認する旅に出て発見している。昨年のNHK「花子とアン」で白蓮が脚光をあびたが、それがきっかけとなり、釧路、根室弟子屈などの白蓮の色紙が発見されていることも記されている。釧路では、啄木ゆかりの小奴に会い「啄木とゆかりの老女思ひ出聞けば釧路の夜はふけわたる」という歌を詠み、小奴と語り合ったことを随想「啄木のこと」(『臨時増刊文藝』昭和30年3月)として残しているという。なんとかして、その一文を読んでみたい。