田口久美子『書店風雲録』がおもしろい

この一週間、天気も悪かったが昨日に続き今日もひさびさに晴天で、気温も高くもう春の兆し。
陽気にさそわれ、息子の車に載せてもらって岩槻の「ブ」まで遠出。何冊か持っているシリーズのひとつ『世界のグラフィックデザイン49・岡本滋夫』(トランスアート)、岡倉天心横瀬夜雨など画家、文人などの足跡を辿った『20世紀茨城の群像』(茨城新聞社)を均一で。
そのあと一人で大宮に行く。久しぶりにジュンク堂の棚をゆっくり見る。白山眞理・堀宜雄『名取洋之助と日本工房(1931‐45)』(岩波書店)を見つける。内容は、福島県立美術館の図録(製作は岩波書店)と同じであった。もうひとつ探しているのは、中戸川吉二の「イボタの蟲」が収録されているという、「脳を鍛える大人の名作読本」シリーズ,第14巻『イボタの虫・忘れえぬ人々』(くもん出版)という本、これは置いてなかった。結局何も買わずPR誌『図書』(岩波書店)3月号と『書標(ほんのしるべ)』(ジュンク堂書店)3月号をもらう。『書標』に岡崎武志氏の『気まぐれ古書店紀行』(工作舎)が紹介されている。棚にこの本と向井透史君の『早稲田古本屋日録』が並んでいたが、これは後でサイン入りを入手の予定。
その向いにある大宮「ブ」へ、池波正太郎未刊行エッセイ集全4巻のひとつで持っていなかった『わたくしの旅』(講談社)、田口久美子『書店風雲録』(本の雑誌社)、魯迅『阿Q正伝・藤野先生』(講談社学芸文庫)を均一で入手。
帰りの電車なかでで『書店風雲録』を読み始める。1975年に誕生した池袋リブロという書店の物語、その時代に棚にあった本のことも書かれていて、つい引き込まれてしまう。家に帰っても読み続け、このブログを書き終わってから、寝床に持って行って読み続ける予定!

書店風雲録

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