中戸川富枝の遺稿句集『春日』のことを書く。

朝から新聞コラムを書く。今回は中戸川吉二の妻富枝の遺稿句集『春日』(砂子屋書房)のこと。
生誕百年を記念し、市立釧路図書館で「幻の作家・中戸川吉二展」が開催された10年前、その句集や写真を所持していた人から借りて展示した。いまその句集や写真を所持していたひとの消息も解からない。そんなことを書いた。句集『春日』は昭和14年12月に刊行、和綴、淡い水色の表紙には里見紝が書いた題字、なかには富枝の七十句、武者小路実篤が描いた挿絵「南瓜」、瀧井孝作の序文「惜春抄」が収録されている。装丁は小穴隆一という豪華なひとたち。探し当てることができたら、道立文学館で開催される企画展に、『春日』や貴重な写真を展示したいと考えている。なんとかその消息を知りたいと書いた。
古通」の原稿にも取り掛かる。たっぷり5日くらいはかかるだろう。