作家内藤千代子のことをはじめて知る

昨日、「秋も一箱古本市」でお会いした嵯峨景子女史から、論考「内藤千代子の生涯と千代子研究の系譜」が届く。A4のワープロ、11ページの読み応えのある一文だった。忘れら去られていた作家内藤千代子のことをはじめて知る。明治大正期に『女学世界』で活躍し、著書もたくさんある。住んでいたのも神奈川県鵠沼岸田劉生らの文人、画家もたくさん住んでいたところで、私の知人も住んでいて何度か訪ねているゆかりのある地である。その著書も一度は出会ってみたい。
嵯峨女史には、一箱の打ち上げで「北方人」「サンパン」を差し上げたが、手紙のなかに、津田さんの論考にたいしての批評があった。「『北方人』をきっかけに知った詩人黒部節子。現在私はこのひとにとても関心を持っています。引用されていた言葉の一節、その透明な言語感覚にとても惹かれました。今度国会図書館で『空の皿』を読んでこようと思っています」と。またひとり、詩人黒部節子に関心をもつひとがあらわれた。
通勤携帯本は、鹿島茂『成功する読書日記』。「入門編」がある最初はつらかったが、読書日記になって断然面白くなる。半分読了。

成功する読書日記

成功する読書日記