泪橋古書展

昨日27日の昼前、小雨が降るなか、南千住で開催されている泪橋古書展へはじめていく。昔は近くにある大島書房へよく行ったが、東部古書会館は始めて。こじんまりした庶民的な古書展。久しぶりに黒っぽい本を見るが、2日目の午後なのでめぼしいものは少なかった。色々吟味して中野嘉一が発行編集人になった詩誌『歴象』92号、特集・瀧口修造を買う。黒部節子の詩が載ってたからだ。黒部節子は、『北方人』第11号に津田京一郎氏が書いてくれた詩人。他に一冊買ったのみ。
久しぶりなので、南千住から四号線に出て北千住まで散歩。隅田川を渡ったところは足立市場、そこから少しそれて北千住に向かう道は芭蕉が通った旧街道。よくテレビで見たこともある芭蕉像もあった。
せっかく北千住に出たので「ブ」へ、帰りも途中下車して「ブ」による。めぼしいものがなかったが、『西鶴浮世草子研究』第2号という笠間書院が出している雑誌を見つける。たしか、西鶴に関してフリッツ・ルンプも関心を示して、論文を残しているが、画像のCDロムもついており、参考文献になりそう。

ここ数日「名匠伊上凡骨伝」を書き直している。かつて『PHS』に連載したものだが、数回のデーターがなく、バックナンバーを見ながら改めて書き加えている。これが結構時間がかかる。もう2月も終わりだが、3月中の完成までのんびりやっていくつもり。