かわじもとたか編『序文検索ー古書目録にみた序文家たち』

書誌家かわじもとたか氏から、待望の『序文検索ー古書目録にみた序文家たち』が送られてきた。序文を寄せた人物1600人、本約12000冊をまとめたもの。かわじ氏は、日本近代文学館に1年9ヶ月通い、著者検索カードの棚にある約1000箱も調べたという。多くの書誌あれど、序文をまとめたものは初めてであろう。氏は「序文から人脈図を見るのも面白い」と書いているが、意外な人と人のつながりを発見できるかも知れない。冒頭の「はじめに」そして「序文あれこれ」は、読み物としても貴重である。なお、11月21日の「みちくさ市」に出ることになったら、見本として持っていきますので、ぜひ手にとって見てください。編者のかわじ氏も来てくれるかも。とにかくすばらし本です。

定価4200円+税、四六判、496ページ、ハードカバー、発行:杉並けやき出版(03-3384‐9648)、発売元:星雲社(03-3947-1021)
いつも『北方人』に寄稿してくださる、九州産業大学経済ビジネス大学院教授の伊藤重行先生が、藍綬褒章を受賞したとの報を受けた。いつも先生の行動力には驚かされるが、本当にうれしい。11月12日、東京で祝賀会開催という。ぜひ出席したい。