余震の続く銀座にて

3月11日の東北関東大震災に被災された皆様に深くお見舞い申し上げます。被災地に近いところに住む知人もいるか、無事に過されていることを信じています。
実は、12日に上京している徳島のT氏と東京で待ち合わせをしていた。T氏が地元の新聞に連載している「東京の中のトクシマ」で、伊上凡骨のことを取り上げるので、ゆかりの場所を案内して欲しいとのことだった。電車も動かず、急遽中止して、13日に延ばした。13日は無事電車も動き、凡骨が住んでいた神田の小川町、猿楽町を歩き、「明星」に版画を始めた頃に住んでいた京橋に行く。それから銀座通りを歩いて、凡骨が懸賞小説で1等になった「金春稲荷」の舞台である銀座8丁目の金春通りに行く。銀座に人が少ないのに驚いた。大きな余震も続く時に、出かける人も少ないのだろう。こんなに人の少ない銀座を見るのは初めてであった。
金春通りには当時の面影がないが、まだ「金春湯」という銭湯がある。「金春稲荷」は近くのビルの屋上に移っているが見つけることが出来なかった。ただこの通りは有名で、明治時代に作られた煉瓦の遺稿一部が発見され、それを使った記念碑もあった。

そして今日、再び電車が動かず、近くのデパートやスーパーなども休みが多く、静かな街であった。13日に、K氏と会えて本当に良かったと思っている。
あと、今度の日曜日の20日参加する予定だった「みちくさ市」が、地震のこともあり中止になった。また皆様にお会いできる日が来ると思います。