みちくさ市、無事終了

第10回みちくさ市、無事終了しました。天気が良く、暑い一日、隣りは「駄々猫」さん、しゃべりしながら1日を過ごす。きてくだっさった、たくさんのお客様、そしてスタッフの皆様ありがとうございました。
我が「古書北方人」の売れた本は約70冊。『木版彫刻師 伊上凡骨』も12冊持って行って11冊売れる。帰り間際「古書往来座」の瀬戸さんが店にこの本を並べたいと言ってくださったが、もう手許にもほとんどないのであきらめていただいた。本当に申し訳ない。もしご入用の方がいらしたら、直接徳島県立文学書道館へお申し込み下さい。

向かいに店を出していた「古本なまねこ」さん、黒っぽい凄い本をたくさん並べていた。最初は1冊500円、すぐに1冊200円になる。時々のぞいていたが、品川力『本豪落第横丁』なる本を見つける。『古書巡礼』は読んでいたが、この本ははじめて。東大前の落第横丁に「ペリカン書房」を出していた人物。昔、私がこの横丁を訪ねたときには、店が閉められ看板のある建物だけだった。いまも、そのままあるのだろうか。それにしても、最初のエッセイ「書物に索引を付けない奴は死刑にせよ」には驚かされる。なにせ私の『木版彫刻師 伊上凡骨』には索引がないのだ。それにしても様々な人が登場する。江渡狄嶺、石川三四郎、斉藤知正(「狄嶺文庫」で一度お会いしたことがあるが、この本ではじめて略歴を知ったが、ご健在だろうか)などなど、おそらく知っている人は少ないだろう。