里見紝『朝夕ー感想・随筆集』をいただく


或氏より、講談社文芸文庫里見紝『朝夕ー感想・随筆集』を送っていただいた。里見が、1965年77歳の時に出した本の文庫判。ここ数年、小谷野敦里見紝伝』(中央公論社)が出、いくつかの作品が文庫化され、静かな復活を感じている。
ところで、著書目録(武藤康史・作成)をみると、2011年2月に小谷野敦の編で中公文庫から出た『木魂/毛小棒大ー里見紝短篇選集』が収録されていない。『朝夕ー感想・随筆集』は2011年9月の発行だから、すでに7ヶ月たっている。同じ講談社文芸文庫として『恋ごころー里見紝短篇集』が2009年8月に出ているから、その時に収録した著書目録にこの文庫だけを追加して、そっくり載せただけなのだろう(そう思いたい)。講談社が、『木魂/毛小棒大ー里見紝短篇選集』の存在を知らなかったとは思えないがー。里見紝が生きていたら怒ったかも知れない?。