『釧路春秋』第67号


『釧路春秋』第67号が送られてきた。ページをめくると、巻頭のグラビア写真に、いきなりこんな大きな写真が!

7月に、釧路で行った講演「釧路を訪れた文人たち」の時の写真。私が「ふるさとの文人」として紹介されている。指名写真のようで?、田舎に帰ったら、もう悪いことは出来ない!!
そして、小田島本有氏の評論「原田康子『挽歌』論」(1)が、20ページに渡って載っている。このなかにもあるが、本格的な挽歌論は、50年たったいまでも皆無に近い。小田島氏が、はじめてその本質に踏み込んでいる。『北海文学』に連載した私の「『挽歌』物語」に触れて、「『挽歌』について調べていく際に決して避けては通れない資料が存在する。(中略)これはまさに博覧強記と言うべきもので(中略)、当時の状況を生き生きと浮き彫りにしている」と書いている。私の「『挽歌』物語」は、小説『挽歌』の世界に踏み込むための足がかりとなる資料として書き綴ったもので、決して作品のための評論ではない。はじめて本格的に『挽歌』の世界に踏み込んだ嚆矢ともいえる小田島本有氏の評論、次回の展開が待たれる。
先日の「みちくさ市」に、元気な顔をみせてくれた塩山御大こと塩山芳明氏、毒舌は健在!漫画屋BBSの「下々の者へ(1155)」http://6608.teacup.com/mangaya/bbsで『「挽歌」物語』を、私を批評?してくれた。感謝?

みちくさ市ではもう1冊買っていた。『「挽歌」物語』(盛厚三・釧路新書・定価735円)だ。昨日朝から読んだが、爺さん(各種古本市での通り名)結構な名調子。地元名士をヨイショするだけではなく、批判文も公平に紹介してる点が偉い。爺さん(外見は肥料不足のへちま)、このスタイルで道産子作家伝を2〜3冊仕上げたら?どうせもう長かねえんだし。映画『挽歌』(五所平之助版)ファンは余計に楽しめるはず(構図と音楽がイカす映画でした)。けど考えたら俺、まだ原作読んでねえよ。