『中戸川吉二全集』が実現しそうです

釧路でのシンポの様子を、釧路湿原塾の大西先生が、9月3日にFMくしろで語ってくれました。それをパソコンで聞くことが出来ます。
http://www.fm946.com/podcast/podcast04/
シンポのため北海道に滞在中、携帯に連絡があり、某出版社が『中戸川吉二全集』を前向きに検討しているとの連絡が入った。何度か話があったが、今度こそ実現しそうです。ここ数日、物置にあった中戸川の資料を何度も往復して取り揃えているのだが、あるはずの幾つかのものが確認できなくなっている。多くの人にメールを送り、教示を得ながら、全集収録の小説、評論などのリストを作り、昨日完成させて出版社にメールで送る。いままで多くの人たちにお世話になり、中戸川吉二の論考を書いてきたが、その恩返しができそうだ。芥川龍之介がその作風を絶賛し、詩人荒川洋治が、「現代文学の扉を開けたのは、ひょっとししたらこの人かもしれない……」という、古さを感じない作品群です。いままで「イボタの蟲」(今年の早稲田中学の入試問題に使われた)や、最近になって「寝押」が読めるようになったが、他の作品を読みたくても読むことができなかった作家でした。これから全集のための打ち合わせも始まります。ご期待下さい。
11月締め切りの「文学事典」の原稿も書かなければならず、多忙な数ヶ月間になりそうで、9月16日の「みちくさ市」にも参加できず、行くことも出来ないかも知れない。
また、同人誌『北方人』の原稿も多くの人たちにいただいているのだが、編集途中で少しずれそうである。連絡も遅れ、寄稿者にご迷惑をかけているが、もう少しお待ち下さい。
『一寸』第51号を、同人のI氏が送って下さったが、読み始めたら止らない。なぜか!江渡狄嶺(えとてきれい)など、興味ある人物の名が随所に出てくるからである。黒岩比佐子さんの名前も出てくる。

まだまだ残暑が厳しいが、老体(?)に鞭を打ってがんばりたい。同年代の我が古本の友「モンガ堂」さんが、いよいよ夢を実現する。彼もがんばっているので励みになっている。涼しくなったら遊びに行く予定。http://d.hatena.ne.jp/mongabook/

■古書 西荻モンガ堂9月15日(土)12:00オープン!!!
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