市立釧路図書館で同人誌「北海文学」展示

市立釧路図書館で、直木賞作家桜木紫乃さんが参加した同人誌「北海文学」が展示されているという。かつて同じ同人であったが、その軌跡を知ることが出来る。11月31日(土)は、その図書館で同じ釧路出身の作家中戸川吉二の『中戸川吉二作品集』の刊行記念トークショーを開催予定。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130821/bks13082107290001-n1.htm

直木賞桜木紫乃さんの軌跡たどる 釧路で同人誌「北海文学」展示
2013.8.21 07:27
直木賞受賞が決まった桜木紫乃さんを記念した展示コーナー=北海道の釧路市立図書館

 北海道の釧路市立図書館が、地元出身の作家で直木賞受賞が決まった桜木紫乃さんが作品を寄せていた同人誌「北海文学」を展示、閲覧できるコーナーを設け、ファンの人気を集めている。
 北海文学は元図書館長、鳥居省三さんの主宰で昭和27年に創刊された。映画化もされた故原田康子さんのベストセラー小説「挽歌」が連載されたことでも知られるが、鳥居さんが平成18年に亡くなり、同年12月の93号で休刊した。
 桜木さんの作品は85号から92号に1点ずつ計8点が掲載されており、道内を舞台にした短編が中心。
 直木賞受賞作「ホテルローヤル」はラブホテルをめぐる連作短編だが、北海文学92号にも家業のラブホテル経営を手伝う女子高生を主人公にした短編「明日への手紙」が掲載され、ホテルの建物の設定などに共通点がある。
 北海文学で活動した番場康高さん(73)によると、桜木さんは編集長の故園辺甲治さんから「作品にもう少し社会性を持たせた方がいい」と指導を受けていたという。市立図書館の菅野耕一館長は「北海文学は桜木さんが実力を付けていく歩みがよく分かる貴重な資料だ」と解説する。