絵本『タンタンの冒険』を見る

昨夜、寝床のなかで『気まぐれ古書店紀行』(工作社)を読み続け、ようやく朝日新聞の書評の部分にたどり着く。いつも利用する東武線の梅島駅前にあるという古本屋「サトウ書店」の話だが、そんなところがあっただろうか?前にあった古本屋は閉店したはずと思い、巻末の書店索引を見たら案の定、店は消えていた。いまは「ブ」があるのみ。それよりも、娘さんが探し当てた『タンタンの冒険』シリーズに興味が湧いた。一度この絵本を見たいと思いながら就寝。
明けて今日の昼休み、ゴールドストーン夫妻の『古本屋めぐりは夫婦で』『旅に出ても古本店めぐり』など、欲しい文庫のリストを持って近くの「ブ」に出かける。目的のものはなし。『人間万事塞翁が馬谷沢永一対談集』(潮出版社)、対談相手が紅野敏郎司馬遼太郎などちょっと興味ある人物が登場、均一で入手。
帰り際、児童書コーナーをのぞくと、なんと『気まぐれ古書店紀行』に出てきたベルギー出身のエルジェによる絵本『タンタンの冒険』シリーズの一冊がある。どんなものかと見る。昔のアメリカを感じさせる、たしかに興味深い絵本で、つい長い間見入ってしまう。横で、「このおじさん何をしているのだろ?」といった感じで子供に見られてしまう。あわてて棚にもどし、いずれ手に入れようと思いながら店を出る。