なんとなく多忙な一日

朝6時に起きて、新聞コラムを書く。今回は、作家中戸川吉二の最後の作品になる「濱茄子」(『三田文学昭和13年8月)のことが中心。「濱茄子」とは、植物の「ハマナス」のことで、少年時代に北海道の海岸線を馬で走り、その植物の実を食べたことが描かれている。

 釧路大楽毛の中戸川牧場

9時すぎに完成させてメールで送る。そのあとすぐ、母校の小学校が廃校になることを書いた、前回のコラムを読んだという釧路の未知も方から電話。今度開校90年の記念誌を出すのだが、校長も私のコラムを読んで、ぜひそこに寄稿してほしいとのこと。承諾する。手紙も送ったという。
昼前、息子が電話を引くための工事に立ち会ってほしいとのことで、隣町の家に出かける。その街の「ブ」に寄り、才神時雄『松山収容所ー捕虜と日本人』(中公新書)を見つけて買う。フリッツ・ルンプの関連本だが、資料として見落としていたもの。他に『本とコンピュータ』第2期13号、北尾トロ『変な本あります』(風塵社)などを入手。数日分の読書が出来そうである。
家に帰ったら、釧路の未知の人からの手紙が届いてた。そこには、私の新聞コラムを読んでいることが書かれ、明治時代の釧路地図の写しが入っていた、そこに中戸川牧場が記されていないがどうしたことなのかとの質問があった。これは、私も少し調べなければならない。
夜、中戸川吉二の資料リストを完成させて、北海道立文学館にメールで送る。
明日から少し落ち着いて、仕事をする予定である。