『天才アイヌ人学者の生涯・知里真志保評伝』が懐かしい

朝早く起きて新聞コラム「故郷逍遥」を書く。今回は、昨年末に亡くなった評伝作家の藤本英夫さんのこと。いまでも大切に持っている『天才アイヌ人学者の生涯・知里真志保評伝』(昭和四十五年、講談社)を中心に書く。東京に出てきてすぐ手に入れたもので、今から36年前のこと。深い感激を受けてなんども読み返した。友人たちに廻し読みされ、痛んでもうボロボロになっている。久しぶりに本を開いたら当時の新聞記事が挟まっていた。それを見て買ったのだろう。
午後から、東京原宿に仕事で出かける。途中の竹ノ塚で下車し「ブ」へ。草森紳一『随筆・本が崩れる』(文春文庫)を見つけて買う。前から気になっていた本。
仕事の後、食事して帰りは深夜、朝が早かったことと、しばらくぶりなので体の調子が悪い。
矢部氏からハガキ、「古通」の樽見氏から「日本古書通信」9月号が届く。松本八郎氏の「書物のたたずまい(9)」などがあり、つい読みふけってしまう。「サンパン」「北海文学」の原稿締め切り近し!少々焦り気味。