久しぶりに読みたい本に出会う

この一週間、仕事の都合で家に帰ってこれない日もあった。久々の休日といった感じ。原稿の締め切りも迫っているが、天気が良いので近所の新古書店めぐり。途中、北越谷近くの香取神社で骨董市をやっていた。骨董より本があればと思い、久々にのぞいてみる。画家三岸節子の装丁画の美しい『花より花らしく』『黄色い手帖』2冊があった。函は少し汚れているが、中を見ると夫三岸好太郎のことや、北海道の旅のことがたくさん出ている。ただ、赤い線引きが数箇所、後の扉には、買った書店の日付が入っている。店主に聞いたら1冊1000円という。2冊500円にならないかといったら、あっさりOK。早速購入。

 三岸節子『黄色い手帖』

そのあと新古書店「ブックマーケット」へ、100円の棚で、北海道の歌人中城ふみ子の生涯を書いた、小川太郎『聞かせてよ愛の言葉を』(本阿弥書店)という本を見つける。初めて見る本。中城は故郷釧路の隣(といってもかなり離れているが)の帯広市の生まれ。
帰ってからこれらの本を流し読み。三岸好太郎と節子の出会いや二人の生涯、中城ふみ子の不遇の一生など、つい引き込まれて読んでしまう。おかげで原稿は何も進まず。久しぶりに読みたい本に出会った一日であった。