謹賀新年

新しい年が明けた。
晦日の夜は、掃除に疲れたせいか除夜の鐘を前に寝てしまう。ふと目が覚めたら2時過ぎ、長男は近くの神社に行っていた。
午前中に年賀状が届き、出していなかった10通あまりを書く。午後、昨日古本を持ち込んだ「ブ」に代金を取りに行く。約40冊で約1000円ちょっと、そんなものだろう。丁度単行本2冊1000円均一をやっていたので、冨田均『乱歩「東京地図」』(作品社)他1冊を買う。そのあと電車で加須の「ブ」へも行く(かなり前に行ったとき金券をもらっていたので)。別冊太陽の、正岡子規特集を900円で買う。死の間際の日記など、カラーで出ている。岩波文庫正岡子規『仰臥漫録』を読んでいたので興味がわく。そのほかに105円の文庫、アイヌ関係の単行本、娘への土産の『天然生活』『クウネル』(この2冊、なぜか気にいている)など10冊あまり買う。少しは満足。
元旦から古本買いが始まったが、落ち着いたら正月休み中には『北方人』の編集と、自分の原稿の資料を集めたい。
今日は、電車の中で読み、寝床本として読むつもりの薄田泣菫『完本茶話』(冨山房百科文庫)の下巻がおもしろい。この巻は大正8年から始まるが、丁度中戸川吉二が文壇デビューをしたころで、当時の世相が良くわかる。しばらくはこの本を読み続けるつもり。