「みちくさ市」無事終了

昨日の「みちくさ市」無事終了。曇り空、途中雨が降ったが最後までがんばりました。売れた冊数は86冊、まあまあ売れたといった感じでした。来てくださった皆さん、スタッフの皆さんありがとうございます。次回5月の「みちくさ市」は、釧路文学賞特別賞の授賞式と重なり、残念ながら出店できません。
書誌家のかわじ氏が、先日しのばずの茶話会で矢部登氏が話してくれた、柴田宵曲の『団扇の画』(岩波文庫)を持ってきてくれる。ゆっく読もうと思っている。中戸川吉二の妻であった富枝さんの親類のMさんが、平成13年に刊行された内山みち子『介護される側の日記』(ぶんりき文庫、彩図社)を持ってきてくれる。2001年4月、94歳で亡くなっている。内山みち子さんは、富江さんの妹さんという。著書に、『女性のための文章教室』(新評論)など多数がある。「あとがき」には、九人兄弟とあり、生まれは、1907年、富江さんは1905年生まれ、2歳年下の妹にあたる。2人の母には、歌集もあり、文学にたけていた家庭と思われる。『介護される側の日記』は、92歳の1999年7月から書かれているが、文章がしっかりしている。亡くなるまで、体の自由がきかないなかでも頭脳明晰だったようである。素晴らしい人であった。家にも介護を受けている義母がおり、興味深く読まさせていただいた。また、Mさんから、中戸川吉二の「イボタの虫」が収録されている本、『家族って、どんなカタチ?』(くもん出版)を教えていただいた。中戸川吉二が、色々な形で評価されている。なんとかして、作品集を編みたい。「みちくさ市」では、中戸川の「寝押」が収録されている、荒川洋治編『名短編集 新潮創刊1000年記念』を、とちみち屋さんの所から買った。