残暑見舞い申し上げます

残暑見舞い申し上げます
ロンドンオリンピックも終り、静かな日常が戻ってきた。いつも朝が早いのだが、オリンピックの中継なぞを見ていたために、少し時間の感覚が狂っている。丁度、オリンピックが始まったころ、ある出版社から仕事が舞い込んできた。ある文学事典の項目などの依頼だが、分量が多い。暑い中、物置に入れてあった資料を運び出し、あらたに家の2階の一部屋に書斎を移す。汗だくになりながら、本棚に本を並べ準備万端。原稿は11月末締め切りなのだが、分量が多いので早めに片付けたい。
さらに、新しい話も舞い込む。まだ正式に決まっていないのだが『中戸川吉二全集』が実現するかも知れない。いままで、選集を含めて3度ほど取り組んだことがあるが、いずれも資金の問題などがあり頓挫していた。今度こそと意気込んでいるが、完成まで1年の近くかかるかもしれない。
札幌の古書須雅屋の須賀さんから『北方ジャーナル』9月号が送られてきた。連載中の「よいどれブンガク夜話」の38回が載っているが、拙書『「挽歌」物語』を“「霧の街釧路」の誕生”として、2ページ渡って書いてくださった。須賀さんの一文で、またたくさん本が売れてくれるとうれしい。感謝!