ルンプがらみの一日

朝から仕事で近くに出かけるが、昼には一度解放されて、春日部図書館へ。
実は、ルンプのことでドイツからメールがあったのは、ミュンヘンに在住する作家シュミット村木真寿美さんとのことと連絡が入った。著書を読んでいなかったので、お雇い外国人の医師エルヴィン・ベルツの妻のことを書いた『「花・ベルツ」への旅』(講談社)、1895年に日本を離れウイーンに渡り生涯を終えたひとの物語『クーデンホーフ光子の手記』(河出書房新社)、函館の勝田コウの生涯を描いた『レイモンさんのハムはボヘミアンの味』(河出書房新社)などを借りてくる。夜、少し目を通す。みな、評伝的なすばらし作品。このように私も書くことができたなら、と思う。明日、感想を添えてメールを送る予定。

『「花・ベルツ」への旅』(講談社

図書館の帰りに近くの「ブ」に寄り、日本の名随筆『嫉妬』(作品社)、東山魁夷『泉に聴く』(講談社文藝文庫)を均一で入手。ドイツに留学時代の東山魁夷は、ベルリンでフリッツ・ルンプの講義を聞いている。いずれ、このことも「ルンプ物語」に書くが、この文庫の巻末にある年譜が貴重。ルンプがらみの一日を過す。それより早く、「ルンプ物語」(4)の校正せねば!