『ロースハムの誕生 アウグスト・ローマイヤー物語』

昨日の雨のなか、現在書き進めている原稿の、資料の確認に足立区の図書館へ。近くの図書館になかったシュミット・村木真寿美『ロースハムの誕生　アウグスト・ローマイヤー物語』である。ルンプが来日したときの滞在先である、お雇外国人ユリウス・スクリバの姪御さんであるエミーさんが出てくるからだ。本を見つけてみたら、びっくり。著者とエミーさんの会話のなかに、私の名前が出てきたからだ。ドイツ在住の村木さんとは、幾度かメールのやり取りがあり、来日したときに一度会っている。メールでこの著書を刊行したことは知っていたが、なぜかその時に見ていなかった。2009年の刊行だが、最後に、協力者としても載っている。ルンプの、スクリバ邸での滞在の様子が、エミーさんの言葉としてわずかに残っている。貴重な証言である。

ロースハムの誕生―アウグスト・ローマイヤー物語