『一寸』25号を読む

花粉症のため、集中力がいまひとつ。おまけに、あごの関節が痛み出す。今日は静かに過そうと心に決める。
朝、『釧路新聞』のコラムの原稿にちょとした間違いがあり、急いで直してメールで送る。月曜掲載に間に合うか少し心配。そのあと、昨夜、第2回「不忍ブックストリート一箱古本市」に出店が決まったので、前回の様子をブログで見たり、昨年のマップを引っ張り出したりして、みんなが喜びそうな出品す本を色々考える。
夕方、昨日届いた『一寸』25号を読み始める。森登氏の「劉生・大正十年断片ーー表紙図案から」に、木版彫刻師伊上凡骨が出てくる。武者小路実篤『童話劇三篇』(大正10年)と長与善郎『因陀羅の子』(大正10年)に使われた岸田劉生の装丁図案の草稿を入手したという。図版にはその図案と実際に書籍に使われたものがあるが、書籍の版画を彫ったのが伊上凡骨である。劉生と凡骨の関係を示した興味深い論考でもあった。

 『一寸』25号