木下杢太郎『和泉屋染物』と杢太郎のサイン

体調は、昨日より良好。
ドイツ・ベルリンから届いた、フリッツ・ルンプの遺族が寄贈したベルリン国立図書館所蔵の木下杢太郎『和泉屋染物』のコピーを検証する。そこには、「東京 著者」、日付は大正2年12月30日、「フリッツ・ルンプ君 虎皮下」というサインがある。不思議なのは刊行から一年以上たってからの献呈である。また最後に「虎皮下」と書かれているが、それだけルンプを信頼していたことが伺える。このことは、いずれ「フリッツ・ルンプ物語」に書く予定。

 
木下杢太郎『和泉屋染物』(明治45年7月、東雲堂書店)と杢太郎のサイン

午後から、このコピーを「木下杢太郎記念館」の特別展に展示するため、パソコンに入力し写真版として作成。夕方、用紙を買いに出かける。
帰りに、春日部「ブ」により、富永健一『近代化の理論』(講談社学術文庫)、『戦後短篇小説再発見①』(講談社文芸文庫)を均一で入手。