作家平林彪吾を初めて知る

『CABIN』を出している大阪の中尾務氏からハガキ。先日、雑誌のお礼に送った『北方人』を受け取ったというもの。『北方人』に、詩人荒川洋治氏が作家中戸川吉二を評価していることを書いたが、中尾氏が20年ほど前にマイナー作家といわれた平林彪吾の作品集を出されたとき、荒川洋治氏がただちに取り上げてくれたという。
林彪吾(1903−39)という作家の足跡を初めて知った。持っている『新潮日本文学小辞典』にちゃんと出ている。ナルプ(日本プロレタリア作家同盟)に参加して、『人民文庫』に作品を書いていたという。一度作品を探して、読んで見たい。
今日の『朝日新聞』夕刊の文化欄に、「日本近代文学館が成田に分館」という記事が出ていた。この話は、先日神田であった曽根先生から聞いていた。物によっては成田まで調べに行くことになる。蔵書をどう分けるのか、興味深々。
明日は、静岡県伊東市の木下杢太郎記念館に行く。きっと桜が満開だろう。