『評伝・山岸外史』が届く

仕事で、近くに出かけたが、2ヶ所で打ち合わせがあり、ちょと疲れてしまう。帰り、気分転換に草加新田の「ブ」に寄る。めぼしいものがなかったが、架空の本の装丁などがデザイン的にも参考になる『すぐそこの遠い場所』(ちくま文庫)を見つける。PR誌『ちくま』に連載されていたものとは違うが、見ているとなぜかわくわくしてくる。
帰ったら、池内規行氏からご著書『評伝・山岸外史』(昭和60年、万有企画)が届いていた。太宰治の無二の親友だった人の人物評伝。カバーの絵が北海道出身の彫刻家本郷新(著作を何冊かもっている)、「あとがき」には、小松伸六先生(今年なく亡くなったときに、同郷なので新聞コラムに追悼文を書いた)など、なにか身近な人が出てきてうれしくなる。山岸外史について詳しく知らなかったが、年譜を見ると中戸川吉二の東京本郷の小、中学校も後輩である。『日本浪漫派』『コギト』にも作品を寄せているから、山形の詩人真壁仁もよく知っていたのかもしれない。なぜか身近な作家に感じる。まだなかを読んでいないが、久しぶりに人物評伝をゆっくり読んでみたい。感謝!

 池内規行『評伝・山岸外史』(昭和60年、万有企画)