不思議な世界

この2日間、「古通」の伊上凡骨の原稿をまとめる。10枚になったものを8枚にするのに難儀する。夕方、ようやく完成。そのあと遅れていた「サンパン」のゲラをチェック。どちらも明日には送りたい。
昼、無性に本が見たくなり「ブ」へ行く。三井一郎『刺青絵師』(日本図書刊行会)という自費出版のような本を買う。黒澤明の映画などで刺青を描いた父三井一也のことを書いたもの。もうひとつ「フランス座物語」が入っている。浅草フランス座支配人佐山淳と踊り子の物語らしく、こちらのほうがおもしろそうで入手した。
夜、長男が1ヶ月ぶりに帰ってくる。一緒に食事をしていたら、息子が彼女に「うちの親父は本職の仕事以外に文学をやるへんなやつだ」と話したら「アンタも!」と言われたらしい。皆で大笑い。やっぱり親子なのだろうか?
最近、夜9時前には眠くなり、朝5時前に起きて仕事を始めている。まだ暗いうちから起きているのだが、窓の外の建物の景色が切り絵のようなモノトーンに変わることを発見する。不思議な世界だ。